大昔、動物がついにひとへの我慢を切らした。

動物を狩り殺しても、その一部しか食べず、あとは腐るままにする。

川や湖で魚を捕っても、

その骨を火や水に放り投げる。

人を生き延びさせるために犠牲になることに合意した動物達に感謝する心をなくし、動物が少なくなっても狩りを続けたからだ。

そこで動物達は対策を決めようと会議を開いた。

ひとに戦争を仕掛けようという意見も出たが、熊が

「弓矢を持つ人間には勝てない」と止めた。

話し合いの末、ひとに病いを送って懲らしめることにした。

鹿は関節痛やリューマチ、頭痛を、鳥は腹痛を、と動物たちは様々な病をひとにもたらした。

しかし、病にかかり苦しみだしたひとの姿に動物たちは情けを感じた。

そこで、一部のひとたちの夢に出て、病にかかった理由を告げ、癒しをもたらす歌を教えることに決めたのだった。

動物たちは、薬となる植物のつけ方や、動物のように裸になって這いつくばって入り心身を清めるスウェッド・ロッジの儀式も教えた。

すでに送られた病いからひとは逃れることができないが、動物に夢で習った歌を覚えている癒しびとの助けを借りれば、ひとは病いから立ち直ることができるようになった。

病いを送った動物をまねて踊り、その許しを乞えば、動物は人を癒してくれる。

そして癒されたひとが狩りのしすぎを慎み、死んでくれた動物を丁重に扱い続ければ、病いはぶりかえさない。

ひとは粗末に扱った動物から、懲らしめとして病いを送られ、同じ動物から病いを癒す術も授かったのだ。

 

アメリカ・インディアンの言い伝えより。

 

 

ひとは、魂がからだを得て生まれた、意識をもつ自然体。

その健康は自然界の他の要素と密接に関連している。

病や怪我は自然と調和、魂とこころとからだのバランスが乱れたことを示す「大いなる神秘」からの警告だ。

健康を脅かす最大の脅威は、自分自身。怒り、ねたみ、悲哀といったネガティブな感情がエネルギーの歪みとなり、心身をむしばむ。

しかし、歪みをもたらした根源の問題を振り返り、清めや許しで心身を改め、本来の調和とバランスが回復できれば、症状は自然消滅させられる。

 

アメリカ・インディアンの書物より賢い言葉

より

 

 

人々は、病を治そうと、治そうと、あがいているが、

病の”元”から目をそらしている。

気が付く事ができないどころか、その目を失いつつある。

 

病が教えてくれる意味に

もう少し目を向けられるように。。。。。。