幕山映画祭延期のお知らせ

私の住む町で、生徒が亡くなるという悲しい事件がありました。
私の娘が通う学校ではありませんが
多くの娘の友人がこの学校に通い、そして私自身もPTAでお世話になり、先生方とも交流がありました。

あまりにも悲しい現実に、数週間、ほんとに涙にくれていました。
当事者でない私ですらこんなにもつらい現実に向き合えないでいるのに、
学校に通う子ども達、先生、保護者の方々は、どれほどの悲しみかと思うと、胸が締め付けられます。

大人の世界にいじめが蔓延しています。
そんな中で、なぜ、子ども達にいじめはだめだよ、なんて平気で言えるのでしょうか。
これは大人である私達の責任です。
私達が平気で人の悪口を言い合っている中で、どうして子ども達が安心して学校に通えるでしょうか。

いろんな事を考えました。
私は今、何をしなればならないのだろうか。
どうしたら、子ども達を守れるのだろうか。

映画祭をやりたいと思ったきっかけとなった映画「カンタティモール」
その映画監督さんがこんな事を言っています。

「自分の体にほんとにやさしい事をしたら、この世界にもやさしい事をしていると思う。
幸せのために動いている人ってきっと、遠い人の幸せにもつながっている。」

人の気持ち、想いって伝染していくものなのかもしれません。
1人でも多くの方が、自分の、そして誰かの幸せを願ったら、それは全く違う誰かの幸せを願う事にもつながるのだと思います。

もう一度、目の前の幸せに目を向けようと思いました。

毎日、時間をかけて娘のお弁当を作ります。
毎日、時間をかけて、お家を掃除します。
何気ない日常に、目を向け、幸せを願う事が、今私にできる最大の事かもしれないと思いました。

娘が家に帰ってくると、歌を口ずさんでいます。
その歌を聴くだけで、涙がこみ上げてきます。
娘を愛する事、毎食毎食の食事を大切にする事、そういう事が、誰かの幸せにつながりますように。。。


ご報告です。
本当に申し訳ありません。
幕山映画祭、延期をしたいと思います。
スタッフのみんなにも迷惑をかけ、申し訳ないのですが、今、もう一度、目の前の人たちを大切にする事からはじめたいと思っています。
わがままを承知で、スタッフの皆さんにも了解をいただきました。

6月1日(土)19:00~
鍛冶屋のスペース楠樟さんで、「カンタティモール」の映画を大切な親しい人たちをおよびし、鑑賞会を開きたいと思います。
定員は25名です。
鑑賞料1000円です。
上映後、お茶を飲みながら、これからの湯河原町について、これからの日本について、「カンタティモール」の映画について、皆さんで対話をしたいと思います。
参加ご希望の方、ご連絡をお願いいたします。


幕山映画祭は、湯河原のみんなが少しでも元気を取り戻せたら、あらためて、企画したいと思います。
楽しみにしていた皆さん、本当にすみません。
「うまれる」も、多くの保護者に見て頂きたいし、「あぜみちジャンピン!」も、そう。
みんなすばらしい映画です。
焦らずもう少し、時間をかけて、開催できる準備ができるまで、もう少し、時間を下さい。

よろしくお願いいたします。





また、私の友人が真鶴で上映会を開催します。
こちらも、応援よろしくお願いいたします。

「カンタティモール」「シェーナウの想い」「逃げ遅れる人々」を上映予定。
6月2日(日)、6月9日(日)、真鶴町民センターです。
詳細決まりましたら、またお知らせしたいと思います。