今日は本のご紹介。
中学生向け読み聞かせにどうだろうかと購入した一冊
「精密立体 ペーパーバイオロジー」(土屋英夫)飛鳥新社ポピュラーサイエンス
ペーパークラフトで、立体物を作る事ができる。
その立体物を見せながら、解説したら結構子供にうけるかな?と思ったのですが、その解説文がむちゃ面白くってはまりました。
内容を全部紹介したいぐらいだけど、今回はそのなかから一つだけ紹介しよう。
「三葉虫」
約5億4千万年前~2億5千万年前に繁栄したと言われている。
一万数千種におよび、これは、現存する哺乳類、爬虫類、両生類、魚類を加えた脊椎動物全体に匹敵する数に及ぶそうで、古生代の海は、大繁栄した三葉虫で埋め尽くされていた....らしい。
想像してみるとおそろしい。ナウシカに出てくるオウムの様な風貌とでもいうのか、その生物が地球上にうようよひしめきあっていたかと思うと....すごい光景ですね。
驚く事にそれほどまでに大繁栄した三葉虫が2億5千万年前、絶滅してしまったそうです。
大量絶滅と言えば、恐竜が真っ先に浮かぶ。
三葉虫、その存在は知ってはいたけれど、絶滅していた、という事は、この本を読んで初めて知りました。
恐竜の絶滅は話題にのぼるのに、悲しいかな、じみ~な三葉虫のそれは、あまり興味をもたれなかっただろうか?それとも生物がむっちゃ好きな人にとっては、常識....なのだろうか?私が無知なだけだったのか(汗)
三葉虫の大絶滅は諸説あるそうだが、いまだに解明されていないそうです。
本には以下のように締めくくられています。
40億年におよぶ生命の歴史の中で、われわれ人類の歴史はわずか700万年。三葉虫の3億年の歴史、一万数千種の多様性、その三葉虫ですら夢のように消え去ってしまった「地球の繁栄と絶滅の壮大な物語」に思いをはせれば、日常の悩みだとささいなもの。
う~~ん。
思わずうなってしまいました。
私は、生物や化学、そういった分野は今まで興味も持たなかったのだけど、息子の理科好きがきっかけとなり、さまざまな分野に興味を持つようになりました。
脳科学や生物学や地質、化学、さなざまな本に触れてみて思うのは
人間の持っている常識など狭い。
という事。
たった700万年しか生きていない人類に、分かる事などほとんどないのだな。
という事がよく分かる。
今世界中では異常気象と言われている。
オーストラリアでは気温が45度に達したとか(日本でこんな事がおこったらいったいどうなるのか?)
シベリアでは氷点下50度まで達したとか。(日本でこんな事がおこったら更にいったいどうなるのか?)
また、世界各地で洪水が多発。
様々な事が言われているけれど、もしかしたらここ数千年ほどが比較的穏やかな気候だっただけの事で、地球の長い歴史の中では、
ごくごく
普通の事なのかもしれませんね。
そんな地球変動にも負けずに生き続ける種も多数いるわけで
どんな状況であろうとも、生命は生き続けてきた。
人間などひとたまりもなく絶滅してしまうのだろうか。
と、ふと思う。
地球にとってはその方が好都合なのかもしれないが。。。。
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