今日は小田原で、釜石の奇跡の片田先生の講演を聞いてきました。
釜石の子供達の被災した時の様子をお聞きし、涙がとまりませんでした。
これがもし湯河原で起こったら....と思ったら。
自分の子どもだったら.....。
県のハザードマップを基準に考えれば湯中は安全。浸水はしない。
過去に大きな津波が来てないんだから、湯河原に大きな津波なんてこない。
これが湯河原町の行政、教育委員会、議会の考えです。
片田先生は、過去の経験にとらわれていてはいけません。とおっしゃっています。
釜石で亡くなったほとんどの方は、過去の津波被害のなかった場所にいた人たちでした。
過去に被害を受けた地域の方々は真っ先に逃げたので無事だったのです。
だけど、津波被害のなかった場所にいた人は、津波が来るとは思わなくて、多くの方が命を落としたのです。
ハザードマップのせいで、命を落とした方がいた。これが現実だと思います。
帰ってから、片田先生に言われた事を娘に伝えました。
とにかく、揺れたら逃げる。避難率先者たれ。みんなが逃げなくても、自分は逃げろ。そう伝えたら、
娘は、「そんな事したら変な人って思われちゃうじゃん。」
ああ~。片田先生の言ってった通りだ。
人というのは、逃げる事ができなくて、命を落とすのだと。
恥をかいてもいい。とにかく逃げろ。そうやって逃げられた人だけが助かる事ができるって事を忘れちゃいけないんだ。
その地震が、小さな地震かもしれない。1000年に一度の大地震かもしれない。そんな事は関係ない。
毎回、最善を尽くして逃げなさい。それが大事だとおっしゃっていました。
逃げられなくなった要因のもうひとつとして、こんな事もあげています。
防波堤や津波対策で、小さな災害が激減した。
小さな災害を幾度と経験していた昔は常に危機意識をもって、地域で守る意識も生まれ、防災に対する心構えもあった。
だけど、近年防災対策が進んだことで、小さな災害が激減し、人々は防災に対して鈍感になってしまった。またいつものようにたいした事ないと思うようになった。その結果、100年単位、1000年単位の大災害に対応できない人間になってしまっている。
釜石で多くの命の救ったのは、子供達だったそうです。
大人たちは経験や常識が邪魔をして、先生すら、対応できなかった中で、率先して皆を助けたのは、子供達だった。
この事は、とても大きな意味があるし、湯河原町でも参考にしていかなければならないと感じました。
明日23日の13時~、TBS噂の東京マガジン、噂の現場で
「我が子を守れ!海岸に中学移転で津波の恐怖」が放送されます。
ぜひ、みなさん見て下さい。
湯河原の子どもの未来を考える会では、今月いっぱい署名を受け付けています。
なんとか湯河原の子どもたちを守りたいと思っています。
多くの方のご協力が必要です。どうか、よろしくお願いいたします。
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